カナダ留学でのホームステイ体験談

カナダ留学でのホームステイ体験談

前回、ホームステイについての基礎情報で、一般的なホームステイの魅力やその日常を述べました。今回は、私の体験談と、当時私と同じようにホームステイしていた友人の体験談などを交えながら、実際のホームステイについてご紹介したいと思います。※留学エージェントにあるような理想のホームステイ像にはないリアルな部分も話していこうと思います。

全てのホストファミリーが当たりではない

ホームステイは、語学学校や、高校、大学などが手配し、双方が契約を締結させて、費用を支払うことで成立します。もちろん、ボランティアではありません。宿泊費に加えて、食事代や雑費なども契約書に含まれる場合は、当然迎えるホスト側としては、大きな収入になってきます。

ホームステイっていくらくらいかかるかご存知ですか? カナダのホームステイにかかる費用

ホームステイの理念に基づき、善意を持って留学生を受け入れ、費用に見合った生活を保障してくれる家族もたくさんいますが、そうでない家族も残念ながらいます。収入がそこまで高くないご家庭がホストファミリーを引き受ける場合、留学生から徴収する滞在費を充てにすることも多く、少しでも経費削減したいから、食事が杜撰だったり、昼食費は留学生の小遣いから捻出させる家族も中にはいます。

友人のホームステイ先では、夕食時におかわりをしたら、「これは明日の分だったのに」と嫌味を言われて、それっきり一緒に食事をするのが気まずくなったりした経験があったそうです。私も一番最初のホームステイ先で、少し夕飯に遅れた際、私の分が用意されておらず、その日は日本から持ってきていた非常食を食べた経験があります。

家庭には家庭の事情があるので、本来は契約時にしっかりと把握しておくべきなのですが、未成年や英語に不自由している時期は、細かい部分まで目が行き届かず、少しの違和感が次第に大きくなり、関係性をこじらせる結果となってしまいます。

ホストファミリーとの間に不満や、不具合が生じた際には、溜めこまずにまずは、手配先の学校などに相談し、アドバイスを求めましょう。

ただ住んでいるだけでは英語は上達しない

前回、ホームステイは語学力が身につくと述べましたが、これは目的意識を持って過ごすことで上達は可能になると言った方が正しいかもしれません。

ネイティブと暮らしているだけでは、他人の家で暮らすことに慣れるくらいで、英語力は上達しません。ホストファミリーはほとんどの場合、現地に住んでいる一般家庭にすぎないので、英語を使っての会話は出来るけど、学校の先生が教えてくれるような正しい英語を習得出来るかと言われると正直あまり期待できません。ですので、ホームステイ先では、正しい英語を勉強するよりも、現地の生の英語を話せる機会を作ると言った認識で臨んだ方がベターでしょう。

また、ホストファミリーには色んな家族構成があります。親と子供で暮らす家族も居れば、祖父、祖母と一緒に3世帯で暮らす家族も居ます。自分と同じ位の年頃のお子さんがいる場合は、学校では習えない若い世代の生の英語を習得するチャンスでもあります。英語も日本語と同様に、世代別で使う表現が異なります。

語学学校などで正しい英語を勉強する傍らで、こうした生の英語を身につけることで、より年相応の自然な英会話が覚えられるようになるのもホームステイのメリットだと思います。

順応する努力も大事です

最初ホームステイと聞くと、白人家庭で、キレイな家で、和気あいあいと過ごす画が浮かぶと思います。留学を紹介する雑誌や、業者のパンフレットによる影響だと思いますが、実際は色んな家族がホームステイプログラムに参加しています。アジア系もいれば、ヨーロッパ系統の英語を母国語としない家族もいます。

ホームステイ先を下見する際には、何を優先するかを明確にしておく必要があります。ネイティブな英語が聞こえてくる環境にいたければ、そのような家庭を選ぶべきですし、西洋料理がどうしても苦手な方は、アジア系の家族と住めば白米を食べれたりと食生活が安定します。小さい子供が苦手な方であれば、ホストパパとママだけで暮らす家にホームステイすることも出来ます。

最優先事項だけはしっかり押さえれば、あとは慣れです。完璧な環境を求めていたら、どこに行っても苦労しますので、ある程度は「郷に入っては郷に従え」の精神が大事です。

先述のとおり、あまりにも対応が不親切だったり、精神衛生上良くないと感じてしまったら、その原因を手配先に伝えて相談すべきかと思いますが、ルールを守って、その家族の一員として適切な暮らしを心掛けていれば、よっぽどのことが無い限り、向こうも不躾な態度はとってきません。時として原因は自分にあったりすることも忘れずに。

私は、高校時代に1回ホームステイを変えています。高校入学前の語学学校で初めてのホームステイを経験し、高校入学と同時に、高校から近いホストファミリー宅に住まいを変更しました。当時学校のPTAをしていたホストママが、かなり厳しく、色々なことを強制されたり、門限がかなり厳しかったりと言った理由で1年後に、前に世話になったホストファミリーのもとに戻りました。今思えば、私自身にもかなり至らない点がありましたが、きちんと学校側に相談し、適切な方法でステイ先を変更出来たので、トラブルもなく事なきを得ました。

色んな国のホームステイ事情をその後も耳にしますが、カナダは比較的良心的で、フレンドリーなホストファミリーが多いと思います。断定は出来ませんが、経済的に安定し、福祉に優れた国なので、留学生を思いやり、親身になってくれる家族が多いと言う話も聞きます。国によっては、共働きで時間に余裕がなく、帰宅してもロクに話すことが出来ず、ホームステイと言う名の1人暮らしをした経験のある方もいるそうなので、私の場合はまだ良い思い出になっている分幸せだったかなとも思います。

色んな意味での人生経験が出来るのもホームステイの醍醐味ですし、留学生活はパンフレットにあるようなキレイなことばかりでもないのが実情です。しかし、タフな経験が出来て、しかもそれを英語で曲りなりにでもやってのけたら、精神的な自立ができ、今後の役に立つと私自身はプラスに考えています。

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