自己主張は企業風土を乱す?上司が留学生を扱いにくい理由

自己主張は企業風土を乱す?上司が留学生を扱いにくい理由

留学経験のある方が、帰国後日本の企業に就職したけど、馴染めず退職してしまうケースがあります。グローバル化が騒がれ、世界に目を向ける日本の企業が増える一方で、職場環境は未だ古風な体質を維持しているのが現実のようです。特に上司が50代以上の団塊の世代の場合、そういった傾向が強く見られる場合が多いのではないかと思います。そこで今回は、留学生が抱かれる一般的なイメージを挙げてみたいと思います。私も留学経験者ですが、あくまで中立的な立場で意見を述べています。

プライドが高い

留学生の採用が頻繁ではない企業で囁かれる留学生のイメージは、プライドが高く、雑用はやりたがらない、第一線で活躍出来る環境を常に求めている、と言った感じでしょうか。入社早々、上司や先輩社員が、ちょっとしたお願い事をしても、嫌な顔をしたり、人によっては、「こんなことをするために入社したんじゃありません」とハッキリ申し出る人も実際にいるせいか、「留学生=扱いにくい」の方程式が作られた感じがします。確かに、プライドが高い方も結構います。その他大勢の学生とは違い、時間とお金を使って、自分はこれだけのことをやってのけたんだと言う自負からキャリアに対しての意識が前面に出ている留学経験者も少なからず存在します。当時mixiのコミュニティで、定期的に留学経験者の集いに参加していた時期がありましたが、飲み会で話題にあがるのは、会社の愚痴ばかりでした。そういった場では必ず、「アメリカだったらこう…」「だから日本の企業は…」と言った具合で、アメリカ流を猛アピールする方もいらっしゃいました。

どちらの言い分もあると思いますが、少なからず自分の意志で選んだ帰国、そして日系企業での就職なのですから、留学当初に日本から海外の生活に慣れるために発揮した適応力を思い出しても良いかもしれませんね。また、企業側も、グローバル化を謳うのであれば、ドメスティックな体制に縛られるのではなく、外部からの良い面を考慮し、社内に浸透させる努力も必要かなと思います。

自己主張が過ぎる

これも留学生が抱かれがちなイメージの代表でしょう。アメリカ仕込みのディスカッションを自分の職場にも適用させて、何でもかんでも自分の意見を主張する留学生は、ちょっと扱いにくい…と言った理由で不採用にされるケースも少なからずあるのではないでしょうか。アメリカ=表現や発言の自由があり、簡単にYESと言わない、持論や自意識が高い印象を持たれることが多いです。確かに、アメリカでは小学校からディスカッションやディベートを頻繁に行い、テーマに関する自分の意見や問題提起を日常的に行っています。

アメリカの高校や大学で過ごしていれば、常に自分の意見を持つことが正しいと思い、それを年功序列を引きずる日本の企業にそのまま持ち込んでしまうと、何に対しても刃向う生意気な存在になってしまうのだと思います。確かに、自分の価値をフルにアピールするアメリカのスタイルと、周りの意見や空気を重視する日本のスタイルとでは、相反するものがあると思います。しかし、謙虚さを感じられない部下が、煙たがられるのはアメリカも一緒かと思います。要は、その主張が会社のためにどんな効果をもたらすことが出来るのかまで伝えられたら、WinWinだと思います。気に入らないからと言う自分目線だけでは、ただのワガママになってしまいます。建設的な提案であれば、将来のリーダー候補として頼れる存在になれることだってあります。

協調性がない

狩猟民族のアメリカと、農耕民族の日本との違いによく挙がってくるのが協調性の有無です。アメリカ人って協調性がないイメージが強いです。そして、その国に留学した日本人も協調性を無くして帰国してきたと思われがちです。私の意見からすると、協調性は日本に居ても無い人は多く、アメリカ人でも協調性に長けた人はたくさんいます。これは、「留学生」と言うワードに対する日本人が持つステレオタイプなイメージです。プライドが高く、自己主張が激しいから、協調性もないだろうと思われている留学生とたくさん出会ってきました。その中の1割くらいは、確かに協調性の欠片もない人もいました(笑)が、基本的には、皆さん新しい環境に馴染むような努力をしていると思います。第一に、協調性がなければ、留学生活は上手くいかないと思います。異国の地で、言葉の通じない人と上手くやっていくためには、周りの空気を察知したり、困った時はお互い様の精神を持つことが重要視されます。

もちろん、上記のような悪いイメージばかりが全てではありません。企業が国際化をはかる上で、留学経験者のように海外の事情を肌で感じた人の意見はとても重宝されます。留学経験者が、自分の経験を誇りに思うことは非常に大切なことだと思いますが、自身の経験を過度にアピールするのではなく、建設的に職場や周りの環境に貢献していくことが出来れば、ネガティブなイメージは払拭されていくのかなと思います。また、上司や先輩も、グローバル化を目指す企業の一員として、フレキシブルな対応を心掛けられるようなオープンマインドが必要ではないのでしょうか?

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